ちょっと気になって調べた
電池は電極に使用する金属の組み合わせによって電圧が決まります。
アルカリ乾電池は、基準電圧に対して正極の二酸化マンガンが約0.3ボルト、負極の亜鉛が約マイナス1.2ボルトです。その差の1.5ボルトがアルカリ乾電池の電圧です。
これに対してニッケル水素電池は正極の水酸化ニッケルが約0.5ボルト、負極の水素吸蔵合金が約マイナス0.7ボルトです。その差の1.2ボルトがニッケル水素電池の電圧です。
したがって1.5ボルトのニッケル水素電池は、作ることが出来ないということです。
パナソニックのより引用元:(ニッケル水素電池はなぜ1.2ボルトなのですか? PZ18121)
0.3x1.2=1.5v アルカリ乾電池
0.5x0.7=1.2v ニッケル乾電池(充電式)
つまりこういう事で、なおかつこの電圧は仕組み上変更できない。
「じゃあ、電圧の足りない充電式の電池はどの機器に使えないじゃん」と思うかもしれないがそういう事でもない。
普通の乾電池も1.5vから使用中どんどん下がっていく、これについてもパナソニック(なぜニッケル水素電池は1.2ボルトで機器に使用できるのですか?PZ18089)に詳しく記載がある。
普通の乾電池の方が実は充電式よりも早く電圧が1.2vを切ってしまう。
通常の乾電池の方が電圧の下降速度が速く、ニッケル乾電池は1.2vで安定して長く充電の終わり際で大きく下降する。
つまり、ミニ四駆とか瞬間的に速度(回転率)が欲しいなら新品電池が(電圧前半)良いが、機器の持続動作でいえば実はニッケル電池の方が良い。
特に瞬間的な電圧よりも持続性を優先する機器(電圧による性能差がでない機器)、例えばリモコンや時計、ゲーム機などはむしろ充電式の方が良い。
逆に、運動エネルギー等に変換するならアルカリ乾電池(新品限定)に分がある。
上の例でいえばミニ四駆大会とかなら新品アルカリ乾電池を使うと良くて、テスト走行などを何度もさせる場合はニッケル電池を使うのがベストみたいになる。
なんでこんな事を調べてたかと言うと、単三電池で動く時計が止まってしまったので、電池カバーを開けたら1.5vの記載があって、充電池でいいかなぁとエボルタ(ニッケル電池)を見たら1.2vって記載があるので使って大丈夫かを調べてみた。
というそれだけの話でした。